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仕事という創造的な遊び サシノミスト活動記録その26:沖世 聖太さん
- 2016/3/27
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「kousukearai.com」管理人の荒井が様々な人たちとサシ飲みを行いそこから得た学びなどをアップする『サシノミスト』活動記録。
今回のサシノメイト(サシノミストとサシ飲みをともにする方々の総称)は元勉強カフェ大阪会員の沖世さんです!
現在は東京事業本部の立ち上げのため、大阪から東京に移りご活躍されております。
教育が好きだという沖世さんに、
なぜ教育が好きなのか、講師をやりたいのかということをたずねてみました。
「一番は、できないことができるようになっていく過程に関わるのが好きなんです。
他には、目立ちたがり屋というのもあります。人見知りの目立ちたがり屋。
名を残したい、っていう気持ちもありますね。
お金持ちになりたいとかじゃないんですよ。物欲はあまりないので」
荒井:それは子どもの頃に何かあったんですかね?
「ひねくれていたと思います。
親に反対されることをやりたいっていうのはありました。
親に言われることの逆をやりたいっていう。
右って言われたら左、
左って言われたら右にいくような。」
荒井:それは自分の意志とは無関係にやってたんですか?
「わかってやっていたことと、わからずやっていたことがあるとは思います。
基本的に、親が言うことって世間では一般的に正しいとされていることだっていうのはわかってるんです。
この高校にしたらとか、こっちの大学にしたらとか。大企業がいいよとか。
ただ、僕の場合はそっちではない方、あえてより難しくなる方を選んできたって思います。
例えば、中学ではサッカー部だったんですが、クラブチームよりも部活を選びました。
グランドもきれいで、ちゃんとコーチもついているクラブチームよりも、
雨が降ればボコボコになるし、野球部や陸上部と共同で使用しないといけない狭いグランドで、
顧問の先生も忙しくて指導に来れない学校の部活の方が魅力的だったです。
高校選びでも、卒業生がまだ誰もいない新しくできたコースのある高校を選びました。
大学選びではできてから10年目で歴史が浅く、また受験勉強で勉強してきたこととは全く関係ない臨床心理学を専攻したりとか。
既に実績のあるものに乗っかるより、自分でいろいろ考えてチャレンジして、
実績を作りたいタイプなんだと思います」
本能的に、親が言う敷かれたレールに乗るような選択を避けてきたという沖世さん。
今回、大阪から東京に転勤になり、関西では42年もの歴史があるコンテンツを、
今度は1から東京に広めていくということで、
これもまた「難しい」方の選択をされたのでしょう。
次は、営業をやっている時に学んだことについてうかがいました。
「前職では営業だったんですが、当時は全然だめでした。もともと人見知りですし。
初めてのお客様と会う時は緊張で手が震えるし、頭が真っ白になるし。
例えば、お客様から『せっかくこの企画はおもしろいのに、売りに来ているキミがおもしろそうには見えない』と言われたことがありました。
他には、『仕事は学園祭じゃないんだ!』なんて言われたこともありました。
タイミングっておもしろいもので、
そんな事があった時に、別のお客様からこんなことを言われたんです。
『僕は仕事は創造的な遊びだと思っている。
だから、営業にいくときには遊びにいってきますと言っている』と。
それを聞いて楽しく仕事をしよう、と思いました。創造的な遊びだと思って仕事をしよう、と。
それは、さぼるって意味じゃなくて、楽しんで肩の力を抜いて仕事をするってことです。
そうでないとお客様を退屈させてしまうし、やっている自分も疲れてしまうので。
こっちが必死になればなるほど、おもしろくなくなっちゃうっていうか。
たぶん相手もひいちゃうんですね。
当然、結果も出ませんし。
今の仕事は、自分の好きなことと業務が一緒になるように心掛けています。
例えばですが、やることがないのに、お金をもらえるのって…続かない、って思いますから。」
私はこれをきき、タモリさんの言葉を思い出しました。
『真剣にやれよ、仕事じゃないんだぞ!』
最近、特にしっくりくるようになりました。
最後に、やることがないのに、お金をもらえるのって続かない、は沖世さんの言葉ですが、
それも近いものを感じました。
結局、仕事と割り切りただ生活のため・お金のためにだけ時間を過ごしてるだけって、
人間の本能的に続かないんだと思うんですね。そこから遊び的な要素を見出さないと。
そんな沖世さんに、ビジョンをきいてみました。
「【自分よりも優秀な人を世の中にひとりでも多く輩出すること】です。
日本人としての誇りをもって仕事や遊びをやって活躍していけるような人を。
自分が関わる人たちの人生の中で、名脇役になりたいんです。
死ぬときに、あの時あの人に出会ってよかったな、って思われたい。
そういう想いがあって、キャリア教育センターを立ち上げました。
キャリア教育って人生を決めるような意思決定の連続ですから。
また、僕個人としては【いつ死んでもいいように生きる】ようにしています。
1日1日ベストを尽くせるように。
もちろん、実際にはまだ死にたくないですよ(笑)」
荒井:一番影響をうけた本はなんでしょうか?
「特定の一冊というものはないのですが、ここ数年読んだ本の中では、
【プロフェッショナルサラリーマン】が一番印象に残っています。
あー、あるあるっていうのがいっぱいありました。
その中の一節に「後工程はお客様」って言う言葉があります。
「後工程」は、社内で自分の次に仕事をする人のことです。
その人のこともちゃんと考えて仕事をしなさい、っていうことです。
社外だけじゃなくて社内にも気を配ること。
まだまだできてないと思ってますので、特に印象に残ってますね。
あとは、定期的に読んでいる雑誌の中で、ナンバーっていうスポーツ雑誌があります。
スポーツ選手のインタビューの記事を読むのが好きなんです。
価値観がよく出ているので。
最近だと、本田圭佑選手の特集で
「僕は日本人の血を信じている」って言葉がありました。
僕も日本人に対するこだわりがあるので、このインタビューの記事は印象的でした。
出身が広島ですので、御存知のとおり、広島は原爆の爆心地なんですよね。
戦争のことは祖父からいろいろ話を聞いていました。
ウチのお墓は、ボコボコだったんです。機関銃で打たれて。
弾の跡がハッキリわかるくらい。
そういう戦後ボロボロの状態から今の日本を作った日本人ってすごいと思うんですよね。」
また、提携させていただいているKEC教育グループさんはこちらです🔽🔽🔽
中小企業診断士
コンピュータ学院
ちなみに、私の運営しているの勉強カフェは大阪に2店舗です。
勉強カフェ大阪本町
勉強カフェ大阪うめだ
中小企業診断士講座やパソコンスクールを展開している「KEC」の社員として、今後どのように活動されていくか、教えていただきました。
『関西で42年やってきたこと。それを東京で展開させていくことです。
単純にお金を掛ければ解決できるプロモーションは考えていません。
基本的にはビジネススクールの方は「本気で学習したい人」が「本気で学習できる空間」を提供したいので。
社員研修の方は受講者の皆さんに「わかる」から「できる」になってもらいたい。
そこの質を突き詰めた結果、良い評判が自然と広がっていくような形が理想です。
「勉強カフェ=学びを通じ、学びの価値を社会へ最大限提供し、
日本社会、文化レベルの底上げを達成する」
《学びは、人間の基本的な喜びと考えており、
多くの人が、学びを日常生活に落とし込める世界にする。
そこを通じて出会う人たち、さらにそれ自体による
能力の向上により、一歩先の日本社会を実現させます。》
ちなみに、私が勉強カフェの会員になったのも、会社として勉強カフェさんに提携のお願いをしたのも、
この荒井さんの考えに共感したからです。
私たちがやっていることや考え方と近いな、と感じました』
これはありがたい話です、本当に。
理念に集まる人がいてくれることが、一番嬉しいですね。
好きな言葉も教えていただきました。
「巧言令色鮮し仁」(論語)
『うまいこというやつにならないように気をつけよう、っていう自分への戒めです。
口先達者で、表面をとりつくろうようにはなりたくないんです。
メリットもデメリットもちゃんと話して、納得してもらいたいので。
本音で話して本質を伝える努力をしたいので。
前職の社長から聞いてずっと残っている話あるんですよ。
アサヒビールさんが絶不調のとき、樋口さんが社長に就任されたエピソードなんですが。
樋口さんがアメリカに行って営業していたときに、
断られても、「そこをなんとか」って言ったんです。
その時に、通訳の方が、
「私のためにあなたは損をしてくださいという訳になりますが、訳していいですか?」って
言われたらしいんです。
それで営業の本質が何かわかった、と。
自利ばかり言ってるとジリ貧になるぞ。利他の心を持て、って。
当時のアサヒさんはビール市場のシェアが1割を切っていて、
ライバルのキリンさんが6割を超えていたと言われていますので、
まさに逆転は絶対不可能な状況から、「スーパードライ」でシェアを逆転させたわけです。
もちろん様々な手を打ってのことですが。
そういう話を聞くと、心構えとやり方の工夫次第で今の状況をひっくり返せるんじゃないかという気持ちになれます。
なので、自分の都合だけでそこをなんとかっていうのは絶対しないように意識しています。』
めちゃめちゃ共感してしまいました。樋口さんのエピソードいいですね。
本質的な話をされています。本当にそうですね。
マーケティングのスキルだけで、大して価値のないものを買ってください、は営業じゃない。
「提案」に基づいた売買でなきゃ成立しない。本気で相手の生活のことを考えて、本気でためになると確信し切ってそれでもためにならなかった時には謝り倒す覚悟で提案する。
お客様が、自分の製品を買ってくれることというのは、本当に貴重なこと。商売をしているとわかると思う。
今回サシ飲みをさせていただき、沖世さんは
本質にまっすぐに進んでいかれる方だなと感じました。
あくまで本質とか、肌感覚にこだわっていらっしゃる。
オーダーメイドで研修や講座をつくりたい、既成品じゃなくて、その人に合わせるものを
一緒につくっていきたい、っていう言葉が印象的です。
そして日本人としての誇りもお持ちだなと。
外国の人に「お前の国はどういう国なんだ?」と聞かれて、答えられるようにしたい。
それがわかってる日本人はどのくらいいるのだろうか?自分も考えさせられました。
★今回のサシ飲み場
まぐろ屋芝田一丁目店
★今回のサシノメイト
沖世 聖太(おきせしょうた)
広島県出身。
KEC教育グループ
ビジネススクール(兼)企画推進部 マネージャー。
中小企業診断士を勉強中。
現在は東京事業本部を立ち上げ、一から広めるべく活躍中。
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