【伝える、ということ。説明できないこと。】

好きな異性の好きな理由を説明できないことは、いいと思います。

なんか、わからんけど好き、みたいなのは。同じように例えば音楽や芸術作品も、

なんかいい、っていうのは多いと思います。

ただ、仕事の中で自分の扱ってる、商品やサービスを説明できない、っていうのは

本気でやばいと思います。

だって、その扱っている人が説明できないなら、誰が説明するんでしょうか。

「なんかよくわかんないですが、とにかくいいですよ!」って説明するのでしょうか。

そんなわけありませんね。

そして、説明できない、のは、なぜか。

それは、単純に理解が足りてないだけです。

理解さえしていれば、その商品・サービスをもっと多面的に捉えて、

あらゆる角度から表現できるはずなんです。

だから、説明できないという自覚があるならもっと理解した方がいいです。

これは、基礎みたいな話なんですが、割と軽く考えられがちな気がします。

それを、性格だから仕方ない、って言ってあきらめてしまっているケースもあるくらいです。

これを、私は社会人1年目の製薬会社で学びました。(考えると、1年目にすべてが詰まっていた)

結論から言うと、医薬品営業時代、説明が全くできていなかったのです。

この製品の特徴は?と聞かれれば

マニュアルで覚えてきた知識を言うだけ。もしくは答えられないこともよくあります。

背景を理解していないから、ちょっと質問されると、答えられないんです。

「質問を持ち帰らせてもらいます」

と言って、その場をしのぐのが精一杯。

はっきり言って、頼りない営業でした。

先輩とかにも製品について知識を試すために

不意に質問され、答えられずにめちゃめちゃ怒鳴られてました(笑)

しかし、今考えれば、当然です。営業において説明できないなら、価値産めないので給料泥棒です。

で、なんで他の先輩とかはあんなに上手く説明できるのかな、ってその時思いました。

振り返れば、理解力の差でした。

説明能力の差、つまり論理的に話を構成していく力、も、もちろんありますが

理解していることが圧倒的に差となる。

で、その理解をするために、めちゃめちゃ勉強してたんだ、と知るのは少し経ってからでした。

先輩を見てても、できる人、できない人、当たり前ですがいるわけです。

で、1年目ながらそういうのはわかってくるわけです。

あ、この人全然ダメそうだな、この人はちゃんとしてるな、って。

共通してるのは、できる人の方は知識がある一定以上あって、ちゃんと説明できていることです。

そして、周りには言わないですがやっぱり向上心があって、それなりに勉強している部分が見えていたこと。

会話の節々の、本当に細かいところに、普段何をしてるか、どういう意識で取り組んでいるのか、

が見えてしまう。

もっと細かく言うと、実際には知識だけじゃなくて、コミュニケーションがうまいとか、周りに配慮できるとか

調整能力が高いとか、いろいろな側面が出てくるわけですが、根本的に、会話してても向上心が見えてこないような

人は、そもそもできる人になろうとも思ってなくて、その日をしのげればいい、という感じでした。

自分に置き換えれば、「勉強カフェって?」と聞かれて答えられないなら、理解が足りてないわけです。

相手にイメージを共有できないなら、理解不足であり、仕事ができないだけです。

そうすると何が起こるか?

本来勉強カフェに来てもらって価値を感じてもらい、入会いただければ、

その人の生活を少しは幸せにできたかもしれないのに、

説明ができない、という単純な理由によって、その人のことが救えなかった、ということが起こる。

つまり、世の中に価値を与えられなかった、となります。

それは、事業をやっていく上で、一言で言えば終わってます。

だから、説明できないというのは、自分に置き換え、本気でやばいと思いました。

世の中に価値を与えられないなら、その企業は資本主義上、淘汰されていくわけです。

他の価値が与えられる企業にやってもらえればいいので。

お客さん、世の中も、すべての人がそれを望んでる状況で、非常に残念ですが情け容赦一切なし。

価値を考え出し、説明もできて

世の中に上手くPRでき、きちんと広められる人に集まっていく。

これは道理のようなもので、いい悪いはないと思うんですね。だから、資本主義の是非を問うのは置いておいて、

そうやって構成されているものです。原始時代にこのことを置き換えれば、狩りに行って狩れないで家に帰ってくることに近い。

このように大昔から構造は変わってるようで変わってないのです。

ただ、今は社会保障とかがあるので、狩りの時代よりははるかにマシですが。

勉強カフェ、が大きく貢献するには、説明でき、伝えられないと、そもそも届かない。

たとえそれが、いくら賞賛され、実際にいいものだとしても。

皆様の仕事にも置き換えれば、その仕事を説明できるようになるために

勉強し、製品であれば製品を理解すること、サービスであればサービスのメリット、経理であれば数字の意味などを

説明できるようになっていくことは、上を目指すなら、誰しも必須、です。

当たり前のことですが、当たり前すぎて忘れられがちなことなので改めてここに記そうと思いました。

何事にも、

説明できるか?を一度考えることは思考トレーニングにもなりますので、オススメです。

例)リンゴとは何か?

一般的には赤く丸い。世界中に知れ渡っている代表的な果物。

酸味と甘みを兼ね備え、健康にも良いとされる。日本では産地によって独特の味の違いが表現され、世界的には企業のロゴマークとしても有名。また、ニュートンがリンゴが落下するのを見て、重力を発見する機会にもなったという逸話がある。

のように、りんごから周辺の、自分が知っている知識を加えられるだけ加えてみます。

そうすると、あ、これはもう知識を加えられないな、説明を追加できないなって瞬間がきます。

それは、理解がそこまでだということです。

ここで言いたいのは、リンゴを説明することではなく、

アウトプットが大事だということです。勉強会を開催して誰かに教える、ということが勉強になるのは、その原理です。

説明するだけなら、お金もかからずすぐにでもできるトレーニングです。

ぜひ、トライしてみてください。

勉強カフェでは、勉強会を開催でき、アウトプットを体験出来る仕組みがあります。

何か思い立ったら、まずはチャレンジすることです。そこから、一気に学びは加速します。

勉強会の積極的なご提案も、お待ちしています。

kousukearai

投稿者プロフィール

1987年3月18日生まれ。魚座、B型。
群馬県館林市出身。
國學院大学文学部卒業。現在、大阪・梅田在住。
株式会社ARIAという会社で勉強カフェ大阪本町/大阪うめだを運営中。
向上心ある大人たちが気持ちよく過ごせる空間作りを日々探求中。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

アーカイブ

ページ上部へ戻る